永正寺では毎月1回(日曜日)立教大学大学院で教鞭を取っておられた哲学者 内山 節先生の寺子屋を開催しています。
この寺子屋では、「信仰と宗教 仏教は信仰なのか、宗教なのかを問いながら」を統一テーマに、前半は「参加者からの発表の時間」(ゼミの時間)、後半は「内山先生からのお話の時間」という二部構成で進めていきます。
時間は、通常午後14時から17時30分まで、このページの下に、2023年度の開催日程が記載されています。
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内山節先生の寺子屋
2023年度 寺子屋の日程と各回のテーマ
2023年度 寺子屋の日程と各回のテーマ
★次回は、4月2日、日曜日 「宗教と政治」
ウクライナへの侵略を支持しつづけるロシア正教、信仰が宗教になり、教団が支配するものとなったとき、宗教には何が起きていたのか
★5月21日、日曜日 「中国の宗教と国家」
国家、国王の存在を前提にした宗教としての儒教、老子の道教もふくめて、儒教国家が生みだした現実
★6月18日、日曜日 「仏教における信仰と宗教」
神信仰の社会に入ってきた宗教としての仏教。国づくりに仏教が使えると考えた古代国家。呪術宗教の役割。民衆の仏教信仰との対立
★7月9日、日曜日 「土着信仰と仏教」
教義仏教か、生きる場の仏教か。信仰は生きる場とともにあり、教義を上位におくと宗教や教団がつくられる。日本の土着信仰と民衆仏教
★9月3日、日曜日 「鎌倉仏教と武装した共同体」
なぜ鎌倉仏教は生まれていったのか。鈴木大拙の仏教が大地性を確立していったという説を参考に、民衆仏教の新展開をみていく
★10月1日、日曜日 「民衆信仰と阿弥陀信仰」
平安末期の末法思想と救済仏信仰(阿弥陀如来、観音菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩)死後の救済と阿弥陀。浄土思想と民衆の阿弥陀信仰
★11月12日、日曜日 「民衆仏教の系譜について」
古代の山林修行、修験道、法華行者、民衆聖、地域につくられた阿弥陀堂、観音堂、地蔵堂、十王堂。神仏習合の世界。それらと結んだ地域の寺
★12月10日、日曜日 「民衆は仏教に何を感じたのか」
縄文時代にも存在した祈り、願いの共有、共同の祈りの場、死者送りと成仏への祈り、生死を超えた存在の世界をつかみなおす、空の思想、関係の思想
★2024年1月14日、日曜日 「共同体の信仰、個人の信仰」
個人の信仰としてはじまったインド仏教。大乗仏教になって誰もが成仏する信仰へ。日本では共同体が支えた成仏思想へ。人が結ばれるときそこに経済、文化、信仰が生まれる
★2024年2月18日、日曜日 「信仰と宗教の相違について」
今日の世界と宗教が衰退していく時代。それは信仰の衰退なのかという問い。明治以降の仏教の宗教化は正しかったのか。信仰と宗教の相違を問いなおす